今日はたくさん料理したからいろんな生ごみ出たわぁ〜。カニの殻、ホタテの殻、タイの骨、アボカドの種、トウモロコシの芯、スイカの皮、卵の殼、玉ねぎの皮、ぜーんぶコンポストに入れちゃおうっと♪
ちょっと待って!!(何作ったの?)
コンポストに入れるのに適さない生ごみもあるから、ここで一緒に確認してみよう!
そうなのね〜いっぺんに入れられたら楽だったのに。。。
生ごみを分解して堆肥にしてくれるコンポストはとても便利ですが、分解に適さないものばかり入れてしまうと、分解が追いつかずに生ごみが腐敗してしまったり悪臭・虫の発生に繋がります。
前提としてコンポストに入れられるものは生ごみです!プラ容器や割り箸は分解できません。
さらに生ごみの中でも硬いものは入れられません。いつかは分解されますが、長く残るのでおすすめしません。
理由も一緒に解説していきますので、コンポストの仕組みからみていこう!
コンポストが生ごみを分解する仕組み
コンポストは基材(土の代わりになる素材)に住んでいる微生物の働きを利用して、生ごみを分解します。
微生物は生ごみ(有機物)を小さく小さく分解し、無機物を生み出します。
無機物は植物に栄養として吸収されるので、分解が終わった基材は有益な肥料として土に還ります。
つまりコンポストに入れられないもの=微生物が分解できないものだね。
微生物の分解能力は素晴らしいですが、なんでも分解できるわけではありません。
分解できるものできないものを見ていきましょう。
コンポストに入れられるもの(微生物が分解できるもの)
基本的に生ごみ全般が入れられるものです。
生ごみとは水分を多く含むごみのことで、主に調理くずと食べ残しのことを指します。
具体的にいうと野菜、肉、魚などの調理くずや食べ残しはコンポストに入れられます。
しかし家庭用のコンポスト容量は小さかったり、微生物の分解活動に限度があるので、何でもかんでも入れられるわけではありません。
コンポストの説明書に推奨の生ごみの投入量が書いてあるのでなるべく従いましょう。
コンポストバッグやダンボールコンポストでは300〜500gのものが多いよ。
コンポストに入れてはいけないもの(分解できない or 分解に時間がかかるもの)
具体的にどんなものが入れてはいけないものか見ていきましょう。
- 包装容器
- 貝殻
- 塩分が高いもの
- 花卉、雑草
- 腐敗しているもの、かたいもの(ケースバイケース)
包装容器
コンポストに生ごみと一緒に食べ物が入っていた容器を入れてしまいたいところですが、容器は微生物が分解しないためしっかり残ります!
コーヒーフィルターやお茶のパックも残るので、最初からきちんと分けておくか、一緒に入れて分解されずに残ったパックを後で取り出してあげてね。
貝殻
貝塚遺跡なんてものがあるくらい、貝殻は何千年と残ります。
コンポストの中で遺跡ができてしまうと大変なので、貝殻類は最初から分別して自治体の捨て方に従って捨てましょう。
塩分が高いもの
塩分が高いものを入れてはいけないのは、他のものと理由が異なります。
コンポストは最終的には堆肥となり、畑などの土に還っていきます。
塩分を多く含む堆肥は畑の土の塩分濃度を高めてしまい、農作物が育たない土になってしまいます。
土壌中の塩分濃度が高くなると、土壌と植物の根の間で浸透圧に差が生じて、根は水分を吸わずに逆に根から水分が流出してしまうのです。結果水分が足りなくなった植物は枯れてしまいます。
人が食べれるぐらいの塩分量なら入れられます。お漬物や余った味噌汁の具やカップ麺の具はOK。(汁は水分過多になるので控えましょう)ぬか床はNGです。
花卉・雑草
花卉・雑草は生ごみ用のコンポストには入れられません。こちらも分解に時間を要します。
もし枯れ葉や枯れ枝を入れたい場合は、コンポスターという専用のコンポストを購入するのをおすすめします。
腐敗しているもの、かたいもの(ケースバイケース)
コンポストをやっている人の中で入れるか入れないか意見が分かれるものもあります。
上級者の人は生ごみを入れる前に下処理を上手にできるので、入れられるものの幅が広がります。
ここで紹介するものは、初心者の人には入れないように伝えているよ。
腐敗しているもの
腐ったミカン、ぬめってきた野菜、臭った肉など入れてしまうと、コンポストの基材も腐敗してしまうので入れないようにと本で書いてあるのを見かけます。
私も実験的に入れてみましたが、入れた直後は腐った匂いがしてしまうのですが、しっかり混ぜて埋めたので数日で収まりました。
結論、通常の堆肥の状態に戻って畑に使えているので、毎日入れたり大量に入れなければ大丈夫!という認識で、たまに出てしまったものだけ入れています。
かたいもの
魚の骨、鳥の骨、カニの殻、トウモロコシの芯、卵の殼、スイカの皮、玉ねぎの皮、アボカドの種などかたいものを入れるのもおすすめしていません。
理由は分解にとても時間がかかるからです。
前述した貝殻は飛び抜けて分解に時間がかかるのですが、骨、芯、殼、種、皮は1週間〜半年ぐらいの時間をかけて分解されるので、残っていても気長に見守れるのであれば、投入してもOKという考えです。
熟成期間が終わっても分解されなかった生ごみは、次のコンポストに持ち越して気長に見守ろうね
コンポストに入れてはいけないものは、可燃ごみ(不燃ごみ)へ
入れられないものは、自治体の案内に従って可燃ごみや不燃ごみとして出しましょう。
花卉や雑草は1日天日干しすると量も減って袋詰めしやすくなります。
包装容器についている生ごみはなるべく洗って落としてから資源もしくは可燃ごみに出しましょう。
資源になるごみは、ごみ処理場で人の手で分別されているよ。これから資源になるものなので家庭でキレイな状態にして出してくださいね
入れられる生ごみだけど、分解が進まなくて困っているという方に分解を促すコツを説明します。
分解しやすいように一工夫
ちょっとした一工夫で、コンポストの分解をより早くできる方法があります。
- 細かくする
- 火を通す
- 基剤をしっかり絡める
他にも促進剤を投入するなどありますが、ここでは投入する生ごみに対してコストをかけずに簡単にできる方法を紹介します。
生ごみを細かくする
目には見えない大きさの微生物が分解してくれるのだから、私たちなりにも分解してサポートしてあげると、期待に応えて早く分解してくれます。
1〜2cmぐらいの大きさにできれば十分です。
私は調理用ハサミでジャキジャキ切っているよ
スイカの皮を細かく切って分解をしやすくしたよという記事もあるので切る大きさ等参考にしてくださいね。
あとブンブンチョッパーを使うのもおすすめです。より早くより細かくできるので効果絶大です。
火を通す
魚の骨、皮、内臓、生肉をそのままコンポストに入れる前にぜひやってみてください。
火を通すことで、脆くなり分解が早くなります。
分解しやすくなるとともに、臭いも軽減できるので、虫の発生の抑制にもなります。
生ごみのためにフライパンや鍋を汚すのちょっと抵抗あるかも。。
熱湯を生ごみにかけるだけでも効果あるよ。
これだけでも臭いはほとんどなくなりますし、脆くなるのでスコップでザクザク細かくすることもできます。
あと傷んでしまった野菜(特に根菜)も茹でてから出すのもおすすめします。
青くなったジャガイモをそのままコンポストに入れても1週間以上消えませんでしたが、野菜炒めを作ったフライパンで茹でてから入れたら2日で無くなりました♪
ゆで汁で油汚れも取れて一石二鳥!
基材をしっかり絡める
そのまま投入して基剤をかぶせるのではなく、生ごみと基剤をしっかり絡めましょう。
分解してくれる微生物は基剤の中にいます。生ごみと基剤がしっかり接触することで、分解効率がグッとあがります。
【重要】コンポストに入れる前に考えるべきこと
ここが一番大事と言って過言ではないでしょう。
購入時や調理工程、食事後で出る生ごみを減らすことが一番大事です。
ここを意識するだけでコンポストに入れる量が減るので、臭いや虫などの失敗する確率も下がります。
食材を使い切る
食べれる分だけ購入する
食材の高騰化が続いて、セールの時にまとめ買いすることも多いかと思います。
でも買って忘れて、食材を痛めてしまったり、食べきれない量を廃棄してしまっては本末転倒です。
私は購入する前に、「どのレシピに使うか?いつ食べるか?」を明確にしてから購入しているよ。
食べれる部分を増やす
キャベツの芯や、外側の葉、根菜の皮、捨ててしまう方も多いのではないでしょうか。
我が家でもかつて捨ててしまっていたのですが、コンポストを始めて生ごみを削減するように意識してからは、芯や皮も細かく切ってよく茹でて食べるようになりました。
食べる分だけよそう
腹八分目を意識して盛り付けるのがおすすめです。もしそれで足りなければ追加で盛れば良いですね。
一度口をつけてしまったら、その料理は翌日に持ち越すのは難しいので注意!
食中毒の原因になるので、皿に乗った食べ残しの持ち越しはやめようね。
食べれなかった分は冷凍・冷蔵する
明日食べるものは冷蔵、食べきるのに時間がかかりそうなものは冷凍にします。
解凍してそのままいただいてもいいですし、少しアレンジして別料理として楽しむのもいいですね。
私のおすすめはカレー粉。さっとかけて炒めるだけで違う料理に生まれ変わるよ。
食材をあげる
フードドライブという取り組みが、日本でも広まっています。
フードドライブとは、家庭で余っている食べ物を学校や職場などに持ち寄り、それらを取りまとめて地域の福祉団体や施設、フードバンクなどに寄付する活動です。
アメリカで食品ロス※の削減と生活困窮者支援の目的で始まったと言われています。
フードバンクさが
未開封であり、賞味期限がきれていないもの(団体によってルールは異なります)、でも自分では食べきれないものを必要とされている人たちに届けられる素晴らしい仕組みです。
私もアレルギーで食べられないものやいただきすぎてしまったものを出しているよ。
「〇〇市(町村) フードドライブ」で地域でやっているとこを探してみましょう。
まとめ
コンポストに入れられるもの・入れてはいけないものを紹介しました。
知らずに入れてはいけないものを入れ続けると、コンポストが臭ってしまったり虫が湧いてしまったりして心が折れてしまいます。。。
コンポストに入れられるもの・入れてはいけないものを学んで快適なコンポストライフを始めましょう。