プラスチック容器ごみ洗うのめんどくさいよ〜
プラスチック容器ごみは洗って出してってごみ回収ルールに書いてあるんだけど、なんでわざわざごみを洗わなきゃいけないの?
それはね、プラスチック容器はごみじゃなくて資源になるからなんだよ。
私たちがプラスチック容器をきれいな状態にして出すことは、それが資源になるために重要な意味があります。
今回、神奈川県藤沢市にあるリサイクルプラザ藤沢を見学させていただき、現場で働く職員さんにお会いし理由を聞いてきました。
プラスチック容器とはプラスチック製の包装容器のこと
プラスチックでできた包装容器のことを指します。
このプラマークがついているものですね。
代表的なものはこちらです。
- 商品が入っていた袋
- ビニール袋
- 肉や魚のトレー
- 納豆のパック
- ペットボトルキャップ
私たちの生活には欠かせない存在だよね。
プラスチック容器は資源になる
かつて燃やすと環境汚染物質が発生すると言われていたプラスチックですが、ごみ処理施設の燃焼技術の向上により環境汚染物質を出さずに処理することが可能になりました。
しかし、燃やしてしまう前にプラスチック容器はリサイクルできるということを知ってもらいたいのです。
プラスチック容器は再生されて、私たちの身近なものとして還ってくるんです。
再生される代表的なものがこちらです。
- ごみ袋、包装材
- フォークリフトなどで物を運ぶ時の「荷台(パレット)」
- コンクリートパネル、OAフロアー材、板材
しかし全てのプラスチック容器が再生されるわけではありません。
次の章でプラスチック容器を洗う理由とともに、どういうものが再生できないものになるのかを説明します。
プラスチック容器を洗う理由は3つ
ごみ処理場での資源の分別は人がやっている
これはごみ処理場に行かないと気づけなかったことでした。
資源の分別は人の手でしているんです。
窓越しに遠方から撮影させていただいたので画質粗めです。ブログ掲載許可は頂いています。
えー!!!すっごい量なのになんで人が手作業でやっているの?
資源の分別は汚れが複雑なところについていたり、それぞれ形状も違うから人の手でやるしかないんだよ。
つまり私たちが食べ物の汚れがついたものを入れていたら、その汚れは人の目で見て人の手で処理されることになります。
プラスチック容器として出されてから、ごみ処理場で分別ベルトに流れるまで3〜10日かかるよ。
もし納豆パックの汚れがついたままだったら。。?
すっごい臭いになりそう。。。
私たちがいい加減に分別を出してしまうと現場で働かれる人はとても辛い思いをすることになります。
現場の職員さんも、正直プラスチック容器の分別が一番きついとおっしゃっていました。
現場での臭いはひどく、夏場は大型の送風機を4台も用意して総動員で取り掛からないと終わらないそうです。
私たちがきれいな状態で出すことで現場で働いている人たちの助けになるんだよ
分別したプラスチック容器がごみとして処理されてしまう
人の手で分別されているというお話をしましたが、汚れがついているプラスチック容器はごみに分別されます。
汚れがついた容器は再生できないので、可燃ごみor不燃ごみとして処理されてしまいます。
せっかく家庭でプラスチック容器資源に分別したのに、ごみ処理場でごみに分別されてしまうのはもったいないですよね。
分別した他のプラスチック容器もごみにしてしまう
さっきの項目と何が違うの?と思ったかもしれませんが、汚れがついているプラスチック容器は、自身がごみになるだけでなく周囲のプラスチック容器も汚してごみにしてしまいます。
広がっちゃうってこと?
ごみ処理施設についたプラスチック容器はまず袋を破る機械を通って中身を出し、他のプラスチック容器と一緒に混ざります。液状の汚れが入ったものがあるとどうなるかわかりますよね。。。
他のしっかり分別していた人も分も汚して、台無しにしてしまうのです。
プラスチック容器をきれいにすることは世のため人のためなるね!
プラスチック容器の洗い方
じゃあどれくらいきれいにすればいいの?という疑問が出てきますね。
それは食べ物かすや液汚れがなくなるぐらいまで洗うです。
ほぼお皿と一緒じゃん!
職員さんに聞いたところ、お皿を洗った後の残り泡で洗うぐらいでOKとのこと。
あまり神経質になりすぎないように、でもプラスチック容器が資源になると考えたら、きれいに出そうという気持ちがわいてきます。
ちなみに納豆パックは5分くらい水につけてからすすぐと、するっとネバネバが落ちるよ。
どうしても落ちない汚れ(ドレッシングとか)の容器があったり、もうプラ容器を洗う気力ないよって場合は可燃ごみor不燃ごみに出すのをおすすめします。
まとめ
プラスチック容器を洗う理由はこの3つです。
- ごみ処理場での資源の分別は人がやっている
- 分別したプラスチック容器がごみとして処理されてしまう
- 分別した他のプラスチック容器もごみにしてしまう
プラスチック容器をきれいにすることは人のためにも環境のためにもとても良いことなのです。
毎日やるのがしんどいって気持ちもよくわかります。(私は子育てしながら仕事忙しいときは正直できていませんでした)
できることから1つ1つ一緒にやっていきましょう。